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ロレンツオが去った噴水広場は


シ━━━━━━━━━━━━ン
と水を打ったように静かになる。


が、しかし
ピキピキと睨みつけ、そこに佇む
リアからは怒りのオーラをメラメラと感じた。

うわぁぁぁー
「あ!!
す、すみません。
ありがとうございました。」
一応助けてもらったお礼を言いながら逃げる体制を作る。



「お前、アイツが誰かしってんの?」
リアは呆れた顔をして聞いてくる!

「はい、存じております。」


( ー̀дー́ )チッ💢
「へぇーあんな男が好みか?」

「いえ、あまりに御気の毒
でしたので・・・・ツイ」

「ツイ?」

エッ・・ト・・ナデナデを

「はァ!
ナデナデしたのか?」


「えっ・・・ト、いけませんでした
でしょう・・・か?
あんなに落ち込まれていらして・・」

「はああぁぁぁ」
リアは呆れて叫んでいた!

「世間知らずもいいとこだ!!
年寄り、子供と違うのだぞ!!
勘違いされるのは当たり前だ!!
ばあーか!!」

そんな、ばあーかにムカついて
フローレンスもリアと思いながらも
言い返す!

「は?
子供と違うくらい
見たら分かります!」

ツイ、フローレンスも
キャンキャン声になる。


「💢はぁ口答えスンナ!!
帰るぞ!」

「はい お気をつけてどーぞどーぞ
ド━━━━━━━━━━━ゾォオ
ギラッ。」


フローレンスはスタスタとムカつき
ながら厨房目指して
走りだした。
ハツとしたリアが追いかける。

「はぁ?お前も帰るんだ!!」
リアはスタコラサッサと歩き出した
フローレンスに叫んだ!

リアもスタスタスタと歩いてくる。


「ひ、ヒエェェェ」
脚長なリアに追いかけられてると
知るとフローレンスは必死で
逃げる。
右へ左へクニョクニョ
逃げながら考える


(ええ、そんなに悪いことしたー?)
.。アンナが言ってたっけ
紙は紙の中に隠せ
と言って強盗に入られても
お金を取られないように
沢山の古物書の中に微々たる
お金を隠したっけ

って事はメイドはメイドの中に
隠れるしかないっしょ!!

フローレンスは数人のメイドを見つけその中に潜り込み厨房へと
消えた。
(>👅<`๑)テヘ💕

忙しく動き回るメイド達を前に
リアは動け無くなる


「クッソオー絶対探し出して
つれてかえる。」
リアは厨房の近くに陣取り
フローレンスが
出てくるのを待った。

あんなに捜しても
見つからなかった娘が
ロレンツオと抱き合っああ、
だ、抱き合って
クッソ



フローレンスは、命からがら
更衣室に向かい
またコック服とメイド服をチェンジ

怒鳴り厨房親父の巣穴に自ら
突っ込んで行った。


「ゴラァどこ行ってた小僧
洗い物溜まってっぞヤレ」


「へい!!」

どこぞの屋敷に連れて行かれるより
ここの訳分からない親父らに
扱き使われてる方がマシ

フローレンスはせっせせっせと
働いた。

「おーい小僧
チャンバーからキャベツと
鶏肉もっちコイ」


「ヘイッ鶏肉は何羽ですかい」

「10🐔持ってコイ」

「へ、ヘイッ」

「ゴラァ、台車、台車、そんな
弱っチィ体で持って来れるもんか🤬💢
台車に乗せてコイ」
親父はイライラしながら
フローレンスめがけて台車を蹴った。

「オオオッ」
ガラガラと音を立てて青くなる
フローレンス目掛けて迫ってくる。
キキキタ━━━━━━━!!
ウギャャャアアァー
フローレンスの叫び声と共に台車は
フローレンスの前にピタッと止まった。


ハア〜フローレンスはドキドキの
心拍数ヘタヘタと座り込む。

「(๑ ิټ ิ)ヘヘッ」
上手く止まった台車を見て
俺ってばスゲーだろ
みたいなドヤ顔

するとまた何事も無かった様に
フライパン🍳をガンガン
フリだした。


「早くシロ💢」
親方は叫ぶ

「へ、ヘイッ」

ニンニクと生姜の香りが
フローレンスの胃袋を刺激した。

チャンバーに着くと野菜室に
黒黒と光った🍇があった。
よく見ると緑の
シャインマスカットも
山盛り、ネクタリンやリンゴ
パイン諸々の果物天国
あー朝から食べてない。
食い物を目にして思い出さなくて
いい腹事情を思い出す。
ペコペコ


エヘヘ
「1個だけプチッ」
ŧ‹"ŧ‹”
ŧ‹”ŧ‹” ŧ‹”ŧ‹”
甘い、一個で終わるはずがない。
もう1個もう1個、もう1個

あれれ?

ひと房ペロリ、リンゴは丸ごと
食べちゃったフローレンスは

「し、しまったヤベエ
いや、毒味、毒味、」
と呟きデザート置き場を見ると
ゼリーがプルンプルン
プリンも負けずにプルンプルン

「毒味毒味」
プリン🍮𓌈をぱくぱく
ゼリーをぱくぱく

「異常無し!」

そういいながら鶏の冷凍庫迄
行き🐔を10羽台車に載せた。?

そうだキャベツも・・

ワイワイガャガャアッチだコッチだ!!
外はにわかに騒がしい!

「いたか?」

「いや居ない!」
そんな会話が聞こえてきた

「すみやせーん通してください」

鶏のてんこ盛りを見た、リアの
ガッチリした護衛は

「あ、ああ、すまない!」

そう言ってフローレンスを見たが気にする事もなく走り去った。

「はぁ、なにさがしてんの?」
フローレンスも気になる!

外はマラソン大会か?
沢山の男性がドタバタドタバタ。


「リア様、彼女さんは
もういらっしゃらないのでは?」


「いやいる、俺はここを動いて
居ない、探せ、探せ」

フローレンスの耳に聞こえたのは

「リア様?
あいつか〜
執拗い、捜してるのは私か?
まださっきの事怒ってるんだぁ
謝って置けば良かったかなぁ
そんな悪いことしたっけ?」


イヤイヤ歯向かう事事態許され無い
アッチは天下の・・・
ヤバー(゚A゚;)ドキドキ罪を増やしたか?
相手は国の跡取りリア殿下だ!
捕まるレベル?

捕まれば兄様に迷惑かかる
とフローレンスは困ってしまう
イヤイヤ、今捕まる訳には行かない!
兄様の足を引っ張る訳には
いかんのじゃー

そうだ‼️
捕まらなければいい話!




バタバタと走り回る護衛を見て
「アイツら何してんだ?。
リアの護衛じゃないか?」
とロレンツオも興味を持つ!

ガタイのいい男が走り回るのを見て
ロレンツオは不思議がる。
背広に着いたバッヂの色でどこの
国かが分かる。

「見てきましょうか?」
ロレンツオの護衛が口を出す


「・・・・・そうだな気になる。
行ってくれるか?」


「御意」

ロレンツオは、ドタバタと走り回る
リアの護衛を見て
何を探しているのか少し興味が
わいた。

「ロレンツオ様」
ロレンツオの護衛が帰って来た。


ロレンツオはワインを飲みながら
「わかったか?
で、奴は何をさがしていた?」
クビッ


「そっ、それが・・・・」

「なんだ言え」
言いにくそうにしていた
ロレンツオの護衛が口篭る。

「じ、実は リア様のお探しの
お方がメイド服を着てこの
舞踏会にいらしたそうで・・💦」

∵ブ∵ブハッ!!
、;'.・ ゲホゴホ
ロレンツォは飲みかけたワインが
喉に逆流し・∵ブハッと吹き出した!

「さっ、さっ、探せブッ`;:゙;`;:、
リアより先に見つけるのだー・∵
捕まえてこい!!」

手を集めろ外に何人かいるだろ!!
かき集めろ!
ロレンツオも又外へでる。

「ハッ分かりました。」
ロレンツオの護衛も混ざり
ウィリアム・スミス邸はテンヤワンヤ
会場のホールでは
オーケストラの奏でる音が響き
外では護衛の「探せー探せー」の
声がひびいた。

それはどうもアンマッチ‼️

エリンも他の令嬢も、お目当ての
ロレンツオとリアが居なくなり
誰でもいいや状態💧
不貞腐れていた。





ロレンツオの脳裏にさっきの
17と言ったメイドが浮かぶ

まさか?


さっきの華奢なメイド・・
まさか・・?
だから突然リアが出てきたのか?
山娘とバカにしながら

いや待てリアは山娘は
知らないはず?

いや彼女な気がする
俺の勘はよくあたる。


まさか

「俺はあの時山娘を捕まえて
いたのか!!髪の巻き毛も無かったし
薄暗くて顔も良く見えなかった。
なんて事だ。」
ただ何故か愛おしく思えた
山娘だったから?か?!!。


そう考え出すと
ロレンツオはジッと待つ事が出来ず
庭を歩き回った。
違うかも知れない
捕まえて見ないと分からない
捕まえたらハッキリする。

自分で思っていた以上山娘に
惚れてしまったと痛感する

あの柔らかな華奢な体
覚えている。
細くしっかりとした腰、あんな
身体をした女はあまり見たことが
ない。

間違い無い!
まだ17歳だこれからもっと
美しく成長するのだろう。

あの日、娘に回した手を見て
ロレンツオは益々体が高揚するのを
感じていた。


酔っていたから分からなかったが
あの腰の柔らかさ背中の華奢だが
しっかりとした体つき

考えれば考える程彼女に思えて来た!