仕事帰りの周と待ち合わせて向かった先は、ドレスコードのある高級レストランの個室だった。
せめて食事代は自分が持とうと考えていた香魚子は急に不安になってしまう。
「こんなお店、緊張します…」
「俺も普通に緊張してるよ。まぁたまにはね。」
周は優しく笑った。
それから二人はまた、お互いに仕事のことや最近の関心事を話しながら食事をした。
メインの皿が下げられたタイミングで、香魚子はプレゼントの包みを差し出した。
「お誕生日おめでとうございます。」
「ありがとう、開けていい?」
周が包みを開けると、箱の中にあったのはネイビーの革の名刺入れだった。
「すっごく悩んで…周さん、なんでも持ってそうだから…でもこれから新しい会社でお仕事するから、名刺入れなら毎日使ってもらえるかな…って思って。」
香魚子は照れながら言った。
「ありがとう、大事に使う。」
周は嬉しそうに笑った。
「カードもありがとう。」
「どうしても周さんに渡したくて、自分で買っちゃいました。」
香魚子は「えへへ」と笑った。
「読んでいい?」
「絶対ダメです!一人のときに読んでください!」
周は「ちぇっ」と拗ねたような顔をした。
「俺からも香魚子に渡したいものがあるんだよね。」
せめて食事代は自分が持とうと考えていた香魚子は急に不安になってしまう。
「こんなお店、緊張します…」
「俺も普通に緊張してるよ。まぁたまにはね。」
周は優しく笑った。
それから二人はまた、お互いに仕事のことや最近の関心事を話しながら食事をした。
メインの皿が下げられたタイミングで、香魚子はプレゼントの包みを差し出した。
「お誕生日おめでとうございます。」
「ありがとう、開けていい?」
周が包みを開けると、箱の中にあったのはネイビーの革の名刺入れだった。
「すっごく悩んで…周さん、なんでも持ってそうだから…でもこれから新しい会社でお仕事するから、名刺入れなら毎日使ってもらえるかな…って思って。」
香魚子は照れながら言った。
「ありがとう、大事に使う。」
周は嬉しそうに笑った。
「カードもありがとう。」
「どうしても周さんに渡したくて、自分で買っちゃいました。」
香魚子は「えへへ」と笑った。
「読んでいい?」
「絶対ダメです!一人のときに読んでください!」
周は「ちぇっ」と拗ねたような顔をした。
「俺からも香魚子に渡したいものがあるんだよね。」