「では、お待たせしました。五番目、鷲見さんお願いします。」
周に呼ばれ、鷲見が発表の場についた。
スクリーンに映された画像には、周が予想した通りのデザインが並んでいた。
鷲見の発表に目新しさはなく、リサーチされている内容も若手デザイナーたちと変わらない。逆に言えば、取り立てて悪いところもないのだが、香魚子の完璧なプレゼンの後ではベテランのプレゼンとしての物足りなさが際立ってしまう。
質疑応答の時間、鷲見に遠慮しているのか誰も手を上げようとしない。
「ん〜誰も質問しないならこれで終わりってとこなんですけど…また俺から質問させてもらってもいいですか?」
周が言った。
「何言ってんだ、もう終わりだろ。進行役が質問する必要なんてないだろ。」
目白が苛立ちを隠さずに言った。
「そういうことは今までの発表者に質問した時に言ってくださいよ。鷲見さんだけ誰からも質問がないのも味気ないじゃないですか。目白部長から質問いただくのでも良いですよ。」
「…いや、いい。」
目白は咳払いをした。
「じゃあ俺から質問させてもらいます。」
周が言った。
周に呼ばれ、鷲見が発表の場についた。
スクリーンに映された画像には、周が予想した通りのデザインが並んでいた。
鷲見の発表に目新しさはなく、リサーチされている内容も若手デザイナーたちと変わらない。逆に言えば、取り立てて悪いところもないのだが、香魚子の完璧なプレゼンの後ではベテランのプレゼンとしての物足りなさが際立ってしまう。
質疑応答の時間、鷲見に遠慮しているのか誰も手を上げようとしない。
「ん〜誰も質問しないならこれで終わりってとこなんですけど…また俺から質問させてもらってもいいですか?」
周が言った。
「何言ってんだ、もう終わりだろ。進行役が質問する必要なんてないだろ。」
目白が苛立ちを隠さずに言った。
「そういうことは今までの発表者に質問した時に言ってくださいよ。鷲見さんだけ誰からも質問がないのも味気ないじゃないですか。目白部長から質問いただくのでも良いですよ。」
「…いや、いい。」
目白は咳払いをした。
「じゃあ俺から質問させてもらいます。」
周が言った。