そのかわり、たくさんのキスをしてくれた。



「黙って俺に、愛されろ」


彪雅の言葉に、今日もわたしは心も体も満たされる。


なにもないと思っていたわたしの平凡な日常に、毎日刺激的なスパイスが加えられた。



出会いは、偶然。

しかし、情熱的な恋に落ち、わたしたちは惹かれ合った。


この先なにがあったって、わたしたちの運命の赤い糸が切れることはないだろう。


もし、切れてしまったとしても――。

きっと必ずまた結ばれる。


わたしは、そう信じている。




『ONCE【ONE 〜最強総長が愛した幻の姫〜 番外編SS】』【完】