セカンド…キス?


セカンドって、『二度目』ってことだよね?

でもわたし、2回もキスしたことなんてないよ…?


…えっ、…えっ??


頭がこんがらがってきた。


じゃあ、わたしのファーストキスは…一体どこへ?


ぐちゃぐちゃになった頭の中をなんとか整理していたとき、…ふとある考えが浮かんだ。



「…もしかして、彪雅。さっきのとはまた別に…、わたしにキスを……」


それなら説明がつく。

さっきのが2回目で、本当のファーストキスは、わたしが眠っている間に――。


彪雅に目を向けると、気まずそうにうなずいた。


「…ひどいよ。彪雅にとっては、ファーストキスでもなんでもないかもしれないけど、わたしにとっては――」

「違ぇよ。…俺だって、初めてだったよ」


そう言って、彪雅は少し顔を赤くして背けた。