「お前の顔といい、スタイルといい、オレの好みにピッタリだ」


銀髪の人は、舌なめずりをする。


「お前を気に入った。特別にオレの女にしてやるよ」


まるで、勝ち誇ったかのように。

自信満々の笑みで、わたしの前に立ちはだかった。


オレの女…って。

つまり、わたしがこの人の彼女になれということ…?


「選べ。オレの女になれば、存分にかわいがってやる。…でも断れば、どうなるかわかってるだろうな?」


ほとんど脅しに近い発言。

選べと言われても、そんな言い方をされたら、選択肢なんてないも同然。


「…慈美、オレのところへこい。お前だって、バカな女じゃないだろう?この言葉の意味…、わかるよな?」


わたしの気持ちなんて、まったく関係ない。

威圧的な言葉で、わたしをねじ伏せようとしている。