それでも無視して、2人は稲本夫妻に話し続けた。
稲本夫妻と悠真はにわかに信じがたいと顔を見合わせた。
「俺が言うのも差し出がましいですが、こんな、人のものを平気で壊すようなのもとに子供達をいさせるのは危ないと思います。娘さんも旦那さんも逃げてください。今のやりとり見て、さーちゃんが逃げられるのは無理ないと思いました」
「……これ、俺達が手伝って作った作品です。完成したらパパとママに見せると楽しみにしてました」
曽田は琥珀が作った作品を稲本夫妻に見せる。
あと少しで完成というところで、結花に壊されたのだから。
「はぁ、まだこういうことしてんのか……」
悠真は大きなため息をついて呟いた。
「ほんとお前は昔っからよくも悪くもブレないな。さすが俺の本勝手に売ったり、中学時代に浅沼響さんの杖ぶっ壊しただけあるな」
突き放すような口調に神牧と曽田は「杖壊すとかやばっ」「弁償案件じゃね?」と呟いた。
「そんなの昔のことでしょっ! もうゆいちゃんは代わったんだから、もう1回やり直そ!」
結花は上目遣いで悠真に訴える。
稲本夫妻と悠真はにわかに信じがたいと顔を見合わせた。
「俺が言うのも差し出がましいですが、こんな、人のものを平気で壊すようなのもとに子供達をいさせるのは危ないと思います。娘さんも旦那さんも逃げてください。今のやりとり見て、さーちゃんが逃げられるのは無理ないと思いました」
「……これ、俺達が手伝って作った作品です。完成したらパパとママに見せると楽しみにしてました」
曽田は琥珀が作った作品を稲本夫妻に見せる。
あと少しで完成というところで、結花に壊されたのだから。
「はぁ、まだこういうことしてんのか……」
悠真は大きなため息をついて呟いた。
「ほんとお前は昔っからよくも悪くもブレないな。さすが俺の本勝手に売ったり、中学時代に浅沼響さんの杖ぶっ壊しただけあるな」
突き放すような口調に神牧と曽田は「杖壊すとかやばっ」「弁償案件じゃね?」と呟いた。
「そんなの昔のことでしょっ! もうゆいちゃんは代わったんだから、もう1回やり直そ!」
結花は上目遣いで悠真に訴える。