「クソ兄に家追い出されるわ、けーさつに捕まるわ、ホームレスになるわ、挙げ句の果てには、浅沼に仕返しされるわ、ゆいちゃんの人生転落してばっか! ちょっとは成長したから、見直してくれるでしょ? だから一緒に同居しよっ! ひーちゃん、ネットで叩かれてるんでしょ?」

 こいつらが言い思いしてるなんてずるい! 
 ずるい! ずるい! ずるい!
 ゆいちゃん、なんでこんな目に遭わないといけないの?
 いかに今まで辛い思いをしてきたかみんなに語る。
 ネットでは、ゆいちゃんの味方が多くて、娘は批判されてるから、そうなれば、否応なしに、同居してくれるよね? やり直しさせてくれるよね?
 ゆいちゃんは被害者で、悲劇のヒロインだもん!

「随分長々とお気持ち垂らしてご苦労様。全部あんたが蒔いた種じゃん? 自己中で、いじめっ子気質。こういうのなんていうか知ってる? 因果応報っていうんだよ? ネットで叩かれてるのあんたの方よ」
 陽鞠が鼻で笑いながら煽る姿に、曽田と神牧は「そりゃ逃げられるな」「人が作ったもの平気で壊すだけあるな。納得」とぼそっと呟いた。
「ちょっとあんた達なんか言った?」
 地獄耳の結花は曽田と神牧を鋭い視線で威嚇する。