また最近は動画投稿サイトで、若い共演者達とゲームや雑談を始めて、話題になった。

 それでも昔のことを蒸し返して、こび売ってるだキャラ作りでしょと批判のコメントが出てくる。
 SNSで叩く人に対して高橋は

『未だにドラマで演じた役のことで、叩く人がいます。正直うんざりしています。”私は私”です』
『投稿する度に、一部の心ない方達から、媚びを売ってるとか、息子の嫁にやらせてるとか残されてますが、全くの事実無根です』

 それ以来、陽鞠は映像化したらこの文言を最後にいれるようになった。
 役と本人の人柄は、別であることを理解して貰いたいことから。

「日本語読めない人がいるからねぇ。登場人物と本人の人柄は別だってね」
 庄吾はため息まじりに、過去に仲間の俳優が同じようなことで、一時期叩かれてた話をした。
「あの作品さ、好き嫌い分かれるし、クレームも覚悟してるけど、いざネガティブな反応を見つけると、きついね」
 
 陽鞠はネットでドラマの感想を検索した。
 おもしろいとか続き楽しみという反応の一方で、役柄に対する悪口もちらほら出てる。
 それは仕方ないと思う反面、現実とフィクションの区別つかない哀れな人がいるんだなと、同情してしまう。