「すまないね。ここに置いてていいから」
よっこいしょと吉岡は入り口近くに段ボール2つ置いていった。
「社長、ちょっといいですか?」
吉岡は浅沼を手招きして「今の電話って……」と耳打ちした。
「うん、呉松さん本人だよ? 本人に聞いてごらん」
吉岡は結花が座ってる席にやってきて「おー、元気か?」と調子の言い口調で尋ねた。
元同僚の口調が結花が知っているものではないので、目を丸くした。
「あ、はい……おかげ様で……」
「さっき電話でたの、呉松さんだって? すげーな。なんっていうかな、すらすら言えててさ、正直誰かと思ったよ。びっくりした。この調子で頑張ってな」
結花は吉岡に頑張ってと言われ「あ、ありがとうございます」とぎこちなく返事をした。
「ちゃんとお礼も言えてるじゃん。やっぱりお嬢さんはそうでなきゃ」
「じゃぁ、また来ます」と吉岡は台車を持って帰り、社長室を後にした。
あれ? 今褒められてた?
電話だけなのに?
首をかしげる結花に「良かったですね。この調子です。吉岡さんも驚かれてましたね。仕事のことで褒められたんですよ」と浅沼に言われて納得出来た。
結花の頬が少しほころぶ。
よっこいしょと吉岡は入り口近くに段ボール2つ置いていった。
「社長、ちょっといいですか?」
吉岡は浅沼を手招きして「今の電話って……」と耳打ちした。
「うん、呉松さん本人だよ? 本人に聞いてごらん」
吉岡は結花が座ってる席にやってきて「おー、元気か?」と調子の言い口調で尋ねた。
元同僚の口調が結花が知っているものではないので、目を丸くした。
「あ、はい……おかげ様で……」
「さっき電話でたの、呉松さんだって? すげーな。なんっていうかな、すらすら言えててさ、正直誰かと思ったよ。びっくりした。この調子で頑張ってな」
結花は吉岡に頑張ってと言われ「あ、ありがとうございます」とぎこちなく返事をした。
「ちゃんとお礼も言えてるじゃん。やっぱりお嬢さんはそうでなきゃ」
「じゃぁ、また来ます」と吉岡は台車を持って帰り、社長室を後にした。
あれ? 今褒められてた?
電話だけなのに?
首をかしげる結花に「良かったですね。この調子です。吉岡さんも驚かれてましたね。仕事のことで褒められたんですよ」と浅沼に言われて納得出来た。
結花の頬が少しほころぶ。