スピードを少しでも上げて台車を進めると、まだ営業部に向かってる途中の落合を見つけた。
「ねぇ」と結花は落合を呼び止める。
落合は呼び止められ、台車と歩を止め、結花に振り向く。
「ゆいちゃんが営業部行くから、あんたは、社長室行って」
強い口調でいきなり仕事変えてと言われ、落合は「え、確か呉松さんは社長室にいくんじゃ……」
いきなりのことで首をかしげる。
「ゆいちゃん、腰痛いから、変えて。おばさんだからさー」
結花は耳元で「言うこと聞かないと、どうなるか分かってるよね?」と大きな声で囁いた。
落合の全身に鳥肌が立った。思わず耳を塞ぎこんで座り込む。
この人さっき他の人におばさんって言われて、すっごい怒ってたのに、こんな時に腰痛いしおばさんだからって、都合良すぎるよ。
逆らったら、物壊されるし、悪口言われる。
玲音くんと恭弥くんと有里波ちゃんもやられている。
頭おかしいとか、迷惑かけやがってとか、顔がぶさいくとか、ずるいとか。
全部事実だし、子供の頃からずっと言われてきた言葉。
体が弱く、体育は見学するように医者から言われている。
合唱コンクールは出てよかったけど、大きな音と歌が苦手。
指揮者と伴奏者の子に
「ねぇ」と結花は落合を呼び止める。
落合は呼び止められ、台車と歩を止め、結花に振り向く。
「ゆいちゃんが営業部行くから、あんたは、社長室行って」
強い口調でいきなり仕事変えてと言われ、落合は「え、確か呉松さんは社長室にいくんじゃ……」
いきなりのことで首をかしげる。
「ゆいちゃん、腰痛いから、変えて。おばさんだからさー」
結花は耳元で「言うこと聞かないと、どうなるか分かってるよね?」と大きな声で囁いた。
落合の全身に鳥肌が立った。思わず耳を塞ぎこんで座り込む。
この人さっき他の人におばさんって言われて、すっごい怒ってたのに、こんな時に腰痛いしおばさんだからって、都合良すぎるよ。
逆らったら、物壊されるし、悪口言われる。
玲音くんと恭弥くんと有里波ちゃんもやられている。
頭おかしいとか、迷惑かけやがってとか、顔がぶさいくとか、ずるいとか。
全部事実だし、子供の頃からずっと言われてきた言葉。
体が弱く、体育は見学するように医者から言われている。
合唱コンクールは出てよかったけど、大きな音と歌が苦手。
指揮者と伴奏者の子に