ただ、呉松さんは、先生に自分の娘の再婚相手にさせようなんていっつも言ってるんです。
 先生は冷たくあしらってますが、それを楽しんでいるみたいで。
 先生の口調は穏やかですが、リハビリに厳しい所があります。
 自分で出来ることは甘えさせないという感じでしょうか。
 
 呉松さんは「おにいさーん、立ち上がるのできなーい。手を貸して」って、すっごい甘えてるんです。
 基本的に若い男性職員にもそんな感じです。
 自分のお気に入りの職員に甘えるんです。
 
 リハビリの先生は「ちゃんとやってください」とか「真面目にしないと、歩けなくなりますよ」って注意してます。
 それに、リハビリの先生いないときは普通に杖ついて歩けてます。

 リハビリの先生に冷たくあしらわれているから、褒められたいみたいな感じでしょうか。
 だから、私の杖を奪って、取り返しにくい状況を作り、転ばせた。
 それに”気づいた"ということで、呉松さんがナースコールで呼んで、褒められる。

 確かに褒められたようですが、私としては、自分のアピールのために、こんな陰湿な真似なんてされたらたまったもんじゃありません。

 しかも呉松さんが使っている杖が、私にとって使いにくいものであることを分かった上でやってるとしたら、怖いです。