たまに面会にくる良輔と周子のやりとりを見てる彼女達は、あれが気に入らない、これが嫌だと言い合いしている姿を見て、良輔に同情気味である。
周子も勝手に利用者達にどれだけ家族に大切にされているかマウントを取りたいだけだ。だから、少しでもいいパジャマや衣類を買うように良輔にねだる。
「ばかいってんじゃね! お前の状況分かってんのか? それにお母さんも、また利用者いじめてただろ? 昨日施設から連絡きたんだよ!」
「あらー、そんなことしたっけ? 覚えてないわー」
うふふと笑いながらごまかして、りょうちゃんもうるさいわねと周子は結花に視線を向ける。
「お母さんがいじめるわけないじゃん」
「じゃぁ、なんで施設の人から連絡こっちにきてんだよ!」
今回良輔が施設へ来たのは、結花に周子の現状を見て、将来自分もそのようになる可能性あると自覚させること、もう1つは、他の利用者からのクレームについて。
――他の利用者さん達から、地味な嫌がらせを受けてるというお話を聞いてます。
耳が遠いご利用者さんに、耳元で嫌味言ったり、足の悪い利用者さんの杖をわざと遠くに置いたりなんてしてました。それで転んだんです。これで2回目です。
周子も勝手に利用者達にどれだけ家族に大切にされているかマウントを取りたいだけだ。だから、少しでもいいパジャマや衣類を買うように良輔にねだる。
「ばかいってんじゃね! お前の状況分かってんのか? それにお母さんも、また利用者いじめてただろ? 昨日施設から連絡きたんだよ!」
「あらー、そんなことしたっけ? 覚えてないわー」
うふふと笑いながらごまかして、りょうちゃんもうるさいわねと周子は結花に視線を向ける。
「お母さんがいじめるわけないじゃん」
「じゃぁ、なんで施設の人から連絡こっちにきてんだよ!」
今回良輔が施設へ来たのは、結花に周子の現状を見て、将来自分もそのようになる可能性あると自覚させること、もう1つは、他の利用者からのクレームについて。
――他の利用者さん達から、地味な嫌がらせを受けてるというお話を聞いてます。
耳が遠いご利用者さんに、耳元で嫌味言ったり、足の悪い利用者さんの杖をわざと遠くに置いたりなんてしてました。それで転んだんです。これで2回目です。