「それどうやったら分かる?」
「探偵さんにお願いしないとね。お母さんの知り合いがやってるからやってくれるわ」
「本当?! お母さん! さすが!」
 周子は早速知り合いがやってるという探偵事務所に連絡した。
 横で結花が静かに見守る。どうか私に有利な形になりますようにと。
 浮気がガチなら、呉松家のコネを使ってでも、夫及びその家族を社会的に潰す。ついでにあのローカルスーパーも。
 もし何もなかったら月のお小遣い減らす!
 悠真の月のお小遣いは3000円だ。まるで、中学生のお小遣いレベルだが“節約”のために、この金額に設定している。
 年数回ある飲み会だけ、当日に五千円渡して終わりだ。
 使えるお金を制限すれば、否応なく、家のことに専念してくれるし、余計な出費がなくなるだろうという考えのもとだ。
「結花ちゃん、やってくれるって」
「ほんと?! まじ?」
目を輝かせて心の中でほくそ笑む。
「ええ。お母さんは結花ちゃんのためなら、いくらでもお金だすわ」
 浮気だろうが何だろうがどっち転んでも罰として私の言うことを聞いてもらうわよ。
 世界一可愛い私のためなら、犠牲になるのも当然でしょ?