めいいっぱい大切にしますので。    

 一番の望みは、あの人が一生、因果応報で苦しんで生き続けることですね。

 あの人と過ごした十数年を思い出していくうちに、全身に血の気が巡り、気づいたら手汗がにじみ込んでいた。

 父は隣で言い過ぎだと言っていたが、私は無視して、これぐらいやらないと気が済まないと思った。

 父は父で、あの人の悪行を知らずに、盲目的になり、わがままや傲慢さに子供や周りの人を巻き込んだ。
 もし、あの人に何かあれば責任とる。それが世間様に迷惑かけない、被害者を増やさない方法だと言っていた。
 
 父の責任取るという言葉に思わず言葉を失った。
 後でどういうことかと聞くと、言葉通りだと。
 これ以上、関わらないで欲しいと思いつつも、どこかで、父に何か意図があるんじゃないかと期待している自分がいた。