娘も大学の寮のテレビで見たらしく、炎上しているよと、ネットの反応をスクショしたのを送ってきた。
 炎上に便乗するかのように、ネットでは、かつての同級生や知人が、結花の過去のことをネットに投稿された。そこから、人様の過去を調べ上げる輩が拡散した。
 
 夫の給料安いって、ここでも言ってるのか。
 一番言ってはならないセリフを全国ネットで言ったら、そりゃ炎上するに決まってる。

 私の時も散々言われたけど、元妻と娘が不自由しないレベルの生活をやってきた。
 お金がかかるのは、元妻と元義母のショッピングだ。なぜか自分が払うようになっていた。それも十数年。
 バカバカしくてやってられなかった。でも逆らったら、実家のことを馬鹿にされるし、手がでるから、諦めていた。

 あの時倒れて正解だったかもしれない。
 そうじゃなきゃ、元妻の見栄(みえ)虚飾(きょしょく)権化(ごんげ)であることや、過去の悪行を知ることが出来なかったから。
 そのまま隠し通していたかもしれない。
 このまま、元妻の"恐怖政治”に支配された生活を送っていたかもしれない。
 もし過去の悪行を知っていれば、私と娘は理不尽な嫌がらせを受けなかっただろう。
 なんとしてでも早いうちに元妻から離れることが出来たかもしれない。