その数年前には、元夫の悠真と娘の陽鞠の口座から同じ手口で、横流しした跡や、実家の母である周子から毎月10万お金を貰っていた。その仕送りは結花が働いてから止まっている。なぜなら、兄の良輔が厳しく管理したから。
 銀行のアプリ以外に他でお金を稼いでいるのではと、フリマアプリやパパ活サイトなど探していく。
 結花のフリマアプリのアカウントを見つけ、売っていったものを探していく。
 多くはブランド物の衣類、靴、宝飾品など――そして見つけた。やたら高く取引されているものが。
「光河、葵依見てくれ」
 周平は2人に結花のフリマアプリのアカウントで、過去に取引された履歴を見せた。
「あ、やっぱりないと思ったら、これか……」
「マジモンのクズだ、この女。スタッフさんが送ってきたのはガチだったんか……」
 子供達は結花に突き刺す視線を向ける。
「……おじいちゃんとおばあちゃん呼んでくる」
 周平は舌打ちして、両親に事情を話して連れてきた。