葵依はスタッフを中に入れてゆっくりドアを閉めた。
黒のスポーツ刈りで、凜々しい目に白い肌と整った顔立ち。黒のスエット上下を着ている。
部屋の周りはアニメや漫画のキャラクターのポスターやアクリルスタンドがいくつか飾られていた。
「今日は気合い入れました。いつもこういうの着たらあの人に怒られるので」
肩をすくめて葵依は「どうぞ」と話をうながした。
――怒られるとはどういうことですか?
「あの人が私がこういうガーリーやフェミニンな服着るの嫌ってるんです。休日に化粧も全然できなくって。母が生きていた時はこんな髪型も格好もしてなかったんです」
葵依はスマホで中学時代の写真を見せた。
友達4人でテーマパークに行った時に入り口近くで撮ったものと付け加えた。
白のシャツと黒のマキシ丈ワンピースに、厚底のサンダル。
髪は肩の少し下まであり、赤のターバンをつけていた。
スタッフ達は今の姿と中学時代の写真を必死に見比べる。
――同級生達が見たらびっくりするでしょうね?
黒のスポーツ刈りで、凜々しい目に白い肌と整った顔立ち。黒のスエット上下を着ている。
部屋の周りはアニメや漫画のキャラクターのポスターやアクリルスタンドがいくつか飾られていた。
「今日は気合い入れました。いつもこういうの着たらあの人に怒られるので」
肩をすくめて葵依は「どうぞ」と話をうながした。
――怒られるとはどういうことですか?
「あの人が私がこういうガーリーやフェミニンな服着るの嫌ってるんです。休日に化粧も全然できなくって。母が生きていた時はこんな髪型も格好もしてなかったんです」
葵依はスマホで中学時代の写真を見せた。
友達4人でテーマパークに行った時に入り口近くで撮ったものと付け加えた。
白のシャツと黒のマキシ丈ワンピースに、厚底のサンダル。
髪は肩の少し下まであり、赤のターバンをつけていた。
スタッフ達は今の姿と中学時代の写真を必死に見比べる。
――同級生達が見たらびっくりするでしょうね?