結花は早口でまくし立てるように、悠真を追い詰める。しかし悠真は大きくため息をついた。
「……スマホ見せてくれ」
「嫌。なんで見せないといけないの? 警察のつもり? 世界一可愛いゆいちゃんが、陰キャのあんたのとこの嫁に《《来てやった》》というのに、なんで偉そうなの? だいたい、送ってきたの誰? 懲らしめてやるんだから!」
鼻息荒くして「盗撮で訴えてやる」と息巻く。
「――望海さんだ。《《たまたま見かけた》》みたいで、送ってきたんだ」
親友の名前を言われ、結花は「嘘でしょ」「分家《ぶんけ》の子の癖に調子乗ってるんじゃねぇ」「夫にチクりやがって」と小声で悪態をつく。
「早く見せてくれ。そうすれば、今後家にずっといていいから」
悠真はちょうだいのポーズをして、結花は渋々見せた。
なんなの。偉そうに。私がちょっとやらかしたからって、上に思ってるの? 格下のくせに。
ほんと真面目な人って嫌い。つまんないもん。
まって、今日のはバレたかもしれないけど、今までのは消してるから大丈夫よね? 専用のアプリだし。
さすがにアカウントのログイン情報分からないし。
今見せてるのは、いつも家族で使っているメッセージアプリだから。うん、なんとかごまかせる。
「……スマホ見せてくれ」
「嫌。なんで見せないといけないの? 警察のつもり? 世界一可愛いゆいちゃんが、陰キャのあんたのとこの嫁に《《来てやった》》というのに、なんで偉そうなの? だいたい、送ってきたの誰? 懲らしめてやるんだから!」
鼻息荒くして「盗撮で訴えてやる」と息巻く。
「――望海さんだ。《《たまたま見かけた》》みたいで、送ってきたんだ」
親友の名前を言われ、結花は「嘘でしょ」「分家《ぶんけ》の子の癖に調子乗ってるんじゃねぇ」「夫にチクりやがって」と小声で悪態をつく。
「早く見せてくれ。そうすれば、今後家にずっといていいから」
悠真はちょうだいのポーズをして、結花は渋々見せた。
なんなの。偉そうに。私がちょっとやらかしたからって、上に思ってるの? 格下のくせに。
ほんと真面目な人って嫌い。つまんないもん。
まって、今日のはバレたかもしれないけど、今までのは消してるから大丈夫よね? 専用のアプリだし。
さすがにアカウントのログイン情報分からないし。
今見せてるのは、いつも家族で使っているメッセージアプリだから。うん、なんとかごまかせる。