こんな顔だけ人間でトラブルメーカーの身内なんかいて欲しくない。ちょっかいかけてくるし、妻に失礼なことしか言わないし、職場でも身内だからと甘えた根性でやってるし。
こんな人どこがいいんだよ。弟を軽蔑したくなる。
「まず、寄りを戻す条件で、俺の親と同居。但し規則正しい生活を送るように、両親には厳しくやってもらう。うちで働くのは継続する。あとは、実家とのやり取りは必要最低限。今、結花の実家には、天敵である兄夫婦が住んでるからな、彼の一声で、実家に甘やかせる環境を作らせないようにしている」
「それはもしかして……」
「そう。彼女が嫌がってたことをするんだ。働かせるのもそのひとつ」
昔からお人よしで、優しすぎる所が良いところであり、そこにつけいれる人間に騙されるのが心配だった。
案の定目狐みたいな女に振り回されて、家族がいつバラバラになってもおかしくないと思ってた。
「今家に結花一人だから、食事は多分適当だろうなと思って、レトルトや食品を差し入れてる。それも、彼女に俺がチャンスをくれてやってるんだと思わせてだ」
「はぁー……そこまで考えてたとは……一本取られた」
悠真は額に手を当て参った参ったと笑う。
甘やかしてるようで、実は外堀を埋めようとしていることに感心した。
こんな人どこがいいんだよ。弟を軽蔑したくなる。
「まず、寄りを戻す条件で、俺の親と同居。但し規則正しい生活を送るように、両親には厳しくやってもらう。うちで働くのは継続する。あとは、実家とのやり取りは必要最低限。今、結花の実家には、天敵である兄夫婦が住んでるからな、彼の一声で、実家に甘やかせる環境を作らせないようにしている」
「それはもしかして……」
「そう。彼女が嫌がってたことをするんだ。働かせるのもそのひとつ」
昔からお人よしで、優しすぎる所が良いところであり、そこにつけいれる人間に騙されるのが心配だった。
案の定目狐みたいな女に振り回されて、家族がいつバラバラになってもおかしくないと思ってた。
「今家に結花一人だから、食事は多分適当だろうなと思って、レトルトや食品を差し入れてる。それも、彼女に俺がチャンスをくれてやってるんだと思わせてだ」
「はぁー……そこまで考えてたとは……一本取られた」
悠真は額に手を当て参った参ったと笑う。
甘やかしてるようで、実は外堀を埋めようとしていることに感心した。