この手のスレの掟は、対象に直接嫌がらせしない、突撃しないという暗黙の了解がある。そうすると、ターゲットが消えてしまうからだ。
当然本人は知らないが、夫の悠真と義兄の陽貴は知っている。
結花のSNSの状況をチェックしているからだ。
陽貴は「彼女は高確率で職場の業務情報流す可能性あるから見張る」という理由でこっそり覗いている。
他に検索したら、結花がネットで"痛いオバさん"扱いされていたことを知った。
勝手にネットのおもちゃにされていることを結花に黙っているつもりである。その方が本人にとって幸せだろうと。
「ゆいちゃんが入れないのはさみしいですー」
隣に座っていた安田が結花にもたれつく。
「そうよ! ゆいちゃんも!」
「一体何するんでしょうね? 尾澤さんマジ厳しいからね。あれはひどすぎますよー。オバさんなんて失礼じゃん。あの人も大概でしょ」
「えっ、そうなの?」
「そうです。確か38歳です。見た感じ若く見えますからね。分からないでしょうけど、オバさんの部類ですよ!」
「まって、オバさんって、あの人女性なの?!」
結花は勢いよく机を叩く。
当然本人は知らないが、夫の悠真と義兄の陽貴は知っている。
結花のSNSの状況をチェックしているからだ。
陽貴は「彼女は高確率で職場の業務情報流す可能性あるから見張る」という理由でこっそり覗いている。
他に検索したら、結花がネットで"痛いオバさん"扱いされていたことを知った。
勝手にネットのおもちゃにされていることを結花に黙っているつもりである。その方が本人にとって幸せだろうと。
「ゆいちゃんが入れないのはさみしいですー」
隣に座っていた安田が結花にもたれつく。
「そうよ! ゆいちゃんも!」
「一体何するんでしょうね? 尾澤さんマジ厳しいからね。あれはひどすぎますよー。オバさんなんて失礼じゃん。あの人も大概でしょ」
「えっ、そうなの?」
「そうです。確か38歳です。見た感じ若く見えますからね。分からないでしょうけど、オバさんの部類ですよ!」
「まって、オバさんって、あの人女性なの?!」
結花は勢いよく机を叩く。