「あんた40前のおばさんでしょ? しかも娘がいるんでしょ。いやー、娘さんも気の毒でしょうねえ。こんな痛々しいおばさんを地で行く人が母親とか。学校でいじめられてるんじゃないですかぁ? こんな人実親だったら嫌ですもん。しかも自分が不利になれば泣き出すしさぁー。自分がマジで可愛いと思ってんの? そんなことないよ。ぶっちゃけ不細工だと思うし、俺は大嫌いなタイプです。死んでもこんなおばさんとは彼女になりたくないね!」
 相川はここぞとばかりに結花に対して容赦なく追い詰める。
 野崎が「ちょっと言い過ぎだからもうよせ」と必死に止める。
「てんちょー、こんな人とっととやめさせましょーよ! 離職率上がるだけですよー。この人がいると、てんちょーいないときにやりたい放題でうんざりだし、俺にしつこく絡んでくるんですよー。こいつ抹殺してやりたいぐらい嫌いなんですよー」
「わ、分かったから、落ち着け!」
 そうよと春日と太刀川も相川をなだめる。
「なによ。私に誰もなだめてくれないの?! 相川くんにひどいこと言われたのに! 呉松家のお嬢様に失礼極まりないわ。地元では知らない人はいないのよ!」