「い、いや……ほんとに、なにもないんです。ちょっと失敗して……」
視線をそらしてまごつく結花はおとがめなしにしてもらおうと、野崎に上目使いをする。
私がこの2人をいじめてるなんて相川くんにばれたらどうしよう! 嫌われるかな?
そもそも私に冷たいのよね。相川くん。でもそれがいいんだけど。
早く野崎の追求終わらねーかなー。
「――依田さん、あなた商品を投げつけるってどういう神経してるんです?! これ、今日の夕方のタイムセールで出す分なんです! 太刀川さんと春日さんに投げつけたみたいですね」
努めて穏やかな口調で詰問するが、その声は怒気をはらんでいた。
「え、マジですか?! にんじん投げつけるとかなに?」
相川は結花に軽蔑の目を向ける。
「なんなの! かっちゃんまで! その視線は!! 私が何かやったという証拠でもあるの?!」
「防犯カメラ見ればいくらでも」
「か、カメラなんてプライバシーの侵害よ! と・う・さ・つじゃん! 私の写真撮影は1枚3万するのよ! 肖像権の侵害よ!」
「何が肖像権とかプライバシーとかなんですか。最初に店長から説明されているはずですけどね。初っ端からメモ取らず、ろくに店長の話も聞いてなかったってここで分かりました。防犯カメラの映像見てきます」
視線をそらしてまごつく結花はおとがめなしにしてもらおうと、野崎に上目使いをする。
私がこの2人をいじめてるなんて相川くんにばれたらどうしよう! 嫌われるかな?
そもそも私に冷たいのよね。相川くん。でもそれがいいんだけど。
早く野崎の追求終わらねーかなー。
「――依田さん、あなた商品を投げつけるってどういう神経してるんです?! これ、今日の夕方のタイムセールで出す分なんです! 太刀川さんと春日さんに投げつけたみたいですね」
努めて穏やかな口調で詰問するが、その声は怒気をはらんでいた。
「え、マジですか?! にんじん投げつけるとかなに?」
相川は結花に軽蔑の目を向ける。
「なんなの! かっちゃんまで! その視線は!! 私が何かやったという証拠でもあるの?!」
「防犯カメラ見ればいくらでも」
「か、カメラなんてプライバシーの侵害よ! と・う・さ・つじゃん! 私の写真撮影は1枚3万するのよ! 肖像権の侵害よ!」
「何が肖像権とかプライバシーとかなんですか。最初に店長から説明されているはずですけどね。初っ端からメモ取らず、ろくに店長の話も聞いてなかったってここで分かりました。防犯カメラの映像見てきます」