話し合いしたのは練習で使ってる体育館。
 男女バレー部全員がミーティングと称して結花を呼んだ。顧問も来た上でだ。
 高井の言い分は「雰囲気に押されて」「他の男子達もいるから油断してしまった」と反省していた。
 結花は「高井くん1人じゃないし、他の男子達もいたから別に良いでしょ。器狭い彼女ね」とせせら笑っていた。
 
 ――赤澤さんって真面目すぎてさぁ、ウザイんだよねぇ。そりゃ高井先輩も逃げるよ。とっとと首切って死ねばぁ? ゆいちゃんなら甘やかすからねっ! 

 ――他の女子もさぁ、可愛くないのよねぇ。芋臭いし、ブスばっかで。こんな人と付き合ってる彼氏達可哀想。ゆいちゃんは世界一可愛いし、金持ちだから、幸せに出来るよ!

 結花の言い分に赤澤はじめ、男女バレー部の顧問達も空いた口が塞がらなかった。
 言い過ぎだとか、酷すぎると部員達が口々で言う中、結花は怯むことなく、だからこのままバレー部に顔出しするねと意気揚々と宣言した。
 顧問達は結花がいることで、練習に支障きたし始めてること、新入生に結花がちょっかいかけたことで体験入部を遠慮してる子が出てること、部員達がギスギスしているので、呉松結花にバレー部出禁にすると宣言した。