「あぁ、お兄さんとお姉さんはすっごいまともです。いつも彼女にいじめられた時に話を聞いてくれました。でも、2人共大学進学を機に会う機会がなくて……今では、メッセージアプリでのやり取りぐらいでしょうか? ただ、彼女と兄姉の仲は悪いですね。彼女にとって兄と姉は口うるさい人ですから。だから、連絡もほとんど取ってないと。特にお姉さんと仲悪いですから。昔っから」
「それはなぜ?」
女性は目をそらした。聞かれたくない内容だったのだろうかと陽貴は困った顔をする。
「すいません、失礼なことを聞きました」
陽貴は慌てて謝る。
「いえ、気になるのは仕方ないと思います。ただ、お姉さんは遠くで元気にやってるそうですよ。あぁ、数年前、呉松家の跡継ぎの話で、お姉さんが実家に帰ってきましたが」
陽貴は彼女の姉があんまり実家との付き合いをしていないことを思い出した。何か確執があるのだろうと心の中で留める。
「話変わりますが、今日彼女の家に行ったんです。話色々聞けましたよ」
女性はニンマリといたずらっぽい笑顔を出しながら、スマホを取り出した。
メッセージアプリを開いて「見てください」と、陽貴にスマホを見せる。
結花と女性とのやり取りだ。
「……この男性なんですが、私見ました」
静かに告げる女性に陽貴は目を丸くする。
「それはなぜ?」
女性は目をそらした。聞かれたくない内容だったのだろうかと陽貴は困った顔をする。
「すいません、失礼なことを聞きました」
陽貴は慌てて謝る。
「いえ、気になるのは仕方ないと思います。ただ、お姉さんは遠くで元気にやってるそうですよ。あぁ、数年前、呉松家の跡継ぎの話で、お姉さんが実家に帰ってきましたが」
陽貴は彼女の姉があんまり実家との付き合いをしていないことを思い出した。何か確執があるのだろうと心の中で留める。
「話変わりますが、今日彼女の家に行ったんです。話色々聞けましたよ」
女性はニンマリといたずらっぽい笑顔を出しながら、スマホを取り出した。
メッセージアプリを開いて「見てください」と、陽貴にスマホを見せる。
結花と女性とのやり取りだ。
「……この男性なんですが、私見ました」
静かに告げる女性に陽貴は目を丸くする。