◇
「わあ……綺麗すぎる」
「絶景だねー!」
目の前に広がる、紅、紅、紅。
その美しさに思わず息を呑む。
「清水寺で正解だったね。すごく修学旅行っぽいもん」
となりで目を輝かせる可奈に頷いて、鮮やかな紅葉を眺める。
清水寺。京の都。
ついにきた修学旅行、なかなか順調な進みで自由行動までくることができた。
後ろをちらりと振り返ると、やけにそわそわした様子の香山くんと、それを呆れ顔で見ている星野。
いったいどうしたんだろう、と不思議に思いながら、嬉しそうに紅葉を見る可奈に視線を戻す。
「綺麗だね、栞ちゃん……っ」
「うん、可愛い」
「……も、紅葉を見てよ栞ちゃんっ」
相変わらず可愛らしく照れた顔をする可奈にクスクスと笑って、紅葉を瞳に映す。
どうしてあんなに綺麗な紅が出せるのだろう。
息をするのも忘れてしまうくらい、ぐっと人を惹きつける溢れんばかりの魅力。
清水寺に来てよかった。
本当に、よかった。
香山くんナイスだよ、と心の中で称賛をおくったその時だった。
「わあ……綺麗すぎる」
「絶景だねー!」
目の前に広がる、紅、紅、紅。
その美しさに思わず息を呑む。
「清水寺で正解だったね。すごく修学旅行っぽいもん」
となりで目を輝かせる可奈に頷いて、鮮やかな紅葉を眺める。
清水寺。京の都。
ついにきた修学旅行、なかなか順調な進みで自由行動までくることができた。
後ろをちらりと振り返ると、やけにそわそわした様子の香山くんと、それを呆れ顔で見ている星野。
いったいどうしたんだろう、と不思議に思いながら、嬉しそうに紅葉を見る可奈に視線を戻す。
「綺麗だね、栞ちゃん……っ」
「うん、可愛い」
「……も、紅葉を見てよ栞ちゃんっ」
相変わらず可愛らしく照れた顔をする可奈にクスクスと笑って、紅葉を瞳に映す。
どうしてあんなに綺麗な紅が出せるのだろう。
息をするのも忘れてしまうくらい、ぐっと人を惹きつける溢れんばかりの魅力。
清水寺に来てよかった。
本当に、よかった。
香山くんナイスだよ、と心の中で称賛をおくったその時だった。