「本当にありがとうございます」

柊希は透悟くんの肩を叩くと、話題を変えた

「ケーキ食うか!何がいいか分からなかったからチョコケーキかガトーショコラかチーズケーキ、モンブラン…まぁ沢山あるからその中から好きな物選んで食べてくれよ」

「やったー、ケーキ〜」

私はソファから勢いよく立ち上がってダイニングテーブルを覗き込む

「私、ショートケーキがいいなー」

「わかったから、落ち着け!」

透悟くんも椅子に座ると何するか悩んでる

「俺はモンブランで」

「じゃあ俺はガトーショコラな」

お母さんはチーズケーキを選んだ

「ケーキまで…すみません」

「透悟〜、俺が先代だからってかしこまり過ぎだろ?」

ケーキを頬張りながら、つぶやく柊希

だってさ、本当のことじゃん?