『ご馳走様』

「柊希って本当に料理上手よね〜、弁当も作ってくれた時あったし」

「そうだったのか。いつも教室で友達と一緒になって食べてたもんな。あれてっきりお母さんが作ったものかと思ったよ」

私たちはリビングで面白いテレビでもないかとみていたら

柊希が急に大声を出したから私も透悟くんも驚いた

「透悟!!乃愛瑠と一緒に登校してるならさ。学校行く前に家に寄ってよ。2人分の弁当なんて簡単に作れるからさ」

『えっ!』

たしかに最近は透悟くんと一緒に登校してるけども

「そんな、いいんですか?」

「俺がいいって言ってるからいいの!」

透悟くんと私は顔を見合わせると、立ち上がって

「柊希さん、ありがとうございます」

「いいって、顔上げろ。それと何か困ったことがあったら俺らになんでも言ってくれ、こんな事言うの遅くなって悪かったな」

柊希…ありがとう