制服も、その下の包帯も、何の疑問も抱くことなく剥ぎ取るように破られて。叫び散らす俺の両足の間に体を収めた父親が、服の下で膨張しているそれを打ち付けてきた。その振動が快感として脳に伝わり、泣き喚きながら腰を揺らしてしまう俺は、心と体の不一致に訳の分からない叫び声を上げて発狂した。精神が崩壊しそうになっている俺の普通じゃない叫声を聞いても、理性をなくしている父親は止まってくれない。律動する度にギシギシと軋むベッドが、激しさを物語っているかのようで。気が狂う。気が、狂う。狂う狂う狂う狂うくるうくるうくるうくるう。

 ごめんなさいいやだたすけてやめておかしくなるきがくるういきができないごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいたすけてたすけてこわいいやだやめていきができないごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいおれがおれがおれがおれがぜんぶわるいおれがおめがだからおめがだからごめんなさいごめんなさいおれがわるいおれのせいおめがおめがおれがおめがだからごめんなさいごめんなさいごめんなさいたすけてたすけてたすけてまゆずみまゆずみたすけてまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみ

「あ、あ、は……、まゆずみ、まゆずみ、まゆずみ……」

 気を失いそうなほどぐらぐらとした意識の中で、救いを求めるようにタオルに縋りつく俺は、ひたすらに黛を思って現実から目を背けた。そうすることでしか、今にも崩れ落ちてしまいそうな自分を守れなかった。

 まゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみまゆずみ