冷たいビル郡が、立ち並んでいる。 雲は淀み、太陽の光りを阻んでいる。 行き交う人々からは、油の臭いがする。 雨が、降り始めた。 雨は、黒い。 アスファルトからは、異臭が放たれている。 ふと、横を見た。 小さな花が、一本咲いていた。 そして、僕は胸に手を当てスイッチを押し、眠りについた。