たしか四、五歳のころだったかしら。

 王子たちが貴族の子弟を招待し、ちょっとしたお茶会を開いた。

 はやい話が、はやい時期から王子たちに帝王学みないなものを学ばせるのが目的である。

 わたしも姉とともに参加させられた。

 当時、手が付けられないほどやんちゃだったわたしは、そんなくだらないお茶会に参加するのがイヤでイヤでたまらなかった。

 短い髪に半ズボンにシャツという、男の子みたいな恰好で屋敷の庭を駆けまわったり乗馬をしたりしていた。剣を振りまわしてもいた。ときには、屋敷を抜けだして街の子どもたちと遊んだりケンカをしたり、なんてこともあった。