それから、気にかけてくれる人たちがいるということを身をもって知った。

 女性だからか、兵士たちにはよくしてもらっている。それがありがたい。

 将軍だけはあいかわらずの態度である。

 ろくに口もきかない。視線すら合わせない。

 舌打ちと、「ふん」と鼻を鳴らされるだけの毎日。だけど、それももう慣れてしまった。

 不思議なことに、慣れてくれば不思議と何とも思わなくなった。