よく動くから食べる量も増えた。だけど、動くから多少食べても太らない。しかも、めちゃくちゃ美味しい。

 いい意味でも悪い意味でも、充実していて健康的な生活を送っている。

 これで女一匹、どうにか生きていけるかもしれない。

 屋敷から放り出されても、街で小さな家を借りて軍の雑用係として雇ってもらえそうだし、それだけで足りなければ、街の公共の施設の掃除や食堂などで調理の手伝いとして仕事があるかもしれない。

 なにより、ちょっとだけ自分に自信を持つことが出来た。

 こんなわたしでも「がんばれる」、と。