ロランにお願いをし、将軍に食堂へ来てもらった。

 夕食の準備が出来たと、声をかけてもらったのである。

 将軍一人の給仕をするのは、正直気まずい。

 だからロランの分も準備し、彼もいっしょに食べてもらうことにした。

 だれかさんと違って心やさしく気遣い満点のロランは、わたしの願いを快く引き受けてくれた。

 宿舎の厨房から将軍の屋敷まで鍋や容器で運び、屋敷の厨房で盛り付けた。