周囲で作業をしている調理兵たちが、バツの悪い顔でこちらを見ている。

 わたしと視線が合うと、彼らは真っ赤になってうつむいてしまう。

 みんな、わたしと同じくらいか少し上ってところかしら。

「ったく、仕方のないやつらだ。妃殿下の美しさに舞い上がってしまっているようです」
「ええええ?わたしが美しい?」