「そうでしたか。まぁわたしが言いたかったのは、違うことですが……。調理が大好きだと仰ってくださるのでしたら、いっしょに楽しみましょう」
「ありがとうございます」

 よかった。これほど心強い味方はいないわよね。

「おいっ、おまえたち。何をきき耳を立てている?手が止まってしまっているぞ」

 調理兵長が怒鳴ったので、周囲を見まわしてみた。