さすがにキレそうになった。

 ダメダメ。ここはガマンガマン。

 頭の中で、眼前のあいつをぶっ飛ばしてみた。

 ちょっとだけスッキリ。

「ご主人様、かしこまりました」

 侍女っぽく深々と頭を下げ、それから彼の顔を見ることもなく書斎を出た。