シュエットは、ご主人であるお兄様を必死に守ろうとしたのよ。役に立とうとしたのよ。

 一応、彼は敵よね?敵だけど、その気持ちはよーくわかるわ。

「だって、だって、(あるじ)様が危なかったから……」
「なにこの子?めっちゃくちゃ可愛いじゃない」

 思わず叫んでしまった。

 声が可愛すぎる。変声期前のソプラノボイス。それに、イジイジといじけている様子もキュンキュンくる。

 ズボンの後ろポケットに入れてお持ちかえりしたい……。

 ちょっと、なにかんがえているの、わたし?