「妹を、リンを守りたいんじゃないのか?きっと、『おれの命に代えても守る』とか『おれはどうなってもいいから、リンだけは助けてくれ』と思っているんだろう?ところがどうだ?このザマだ。甘ったれたガキそのものだな。さすがは『ひきこもり王子』だ。これだったら、まだうしろにいる愚か者の方がずっとマシだ。おまえのようなガキの為に死んだら、妹も不憫すぎる」

 お兄様がわたしを見下ろした。