「その後は王族や特権階級の処分、それから王都をどうにかしなければならない。きみは、その間に亡命するのもいいし、あるいは軍を率いて王都を奪還しにくるのもいいだろう。もしくはここに居座り、いずれやってくるであろう追討軍を迎え撃つ準備をすることも出来る。ただし一番最初の亡命するという案も、当然追跡者は放つことになるがね。いずれにせよ、きみはわが国から逃れることは出来ない。が、わかるな?きみは逃れられなくても、リンは……」

 お兄様は、わたしの方をチラリと見た。