王都でのわたしは、無気力に近かった。夢や希望を持たず、ただ一日一日がすぎるのを待っていた。いろんなことに耐え忍び、やりすごし、見てみぬふりをして保身に徹していた。

 離縁されずに王宮に残っていたとしたら、さっさと囚われてその場で斬られるか、民衆の前にひきずりだされて処刑されるかしたかもしれない。

 あくまでもいる場所が違ったから、ことなきを得ているにすぎない。

 それも、これ以降はわからないけれど。