彼のわたしへの態度の大変化に驚き、自分の彼に対する大変化に驚きと、驚きの連続である。しかし、それをこえると今度は不安に襲われるようになった。

 いつかこの生活が奪われるのではないか。彼がまた、わたしへの態度をかえるのではないか。

 このしあわせがなくなってしまうのではないか……。

 そして、いまをしあわせと感じていることに驚いた。

 わたしにはしあわせなど無縁だったはずなのに、それを噛みしめている。