彼らの息遣いどころか、自分のそれすらきこえない。

 と思ったら、息を止めていた。

 苦しくなってはじめて、そのことに気がついた。

 慌てて息をした瞬間、大きい方の子が泣きだした。

 ビービーと、それこそみっともないくらいに。