「だれかいるだろう?おりて来いっ」

 大きい方の子が叫んだ。

 いまさら小鳥が枝にとまっているふりも出来ない。もちろん、飛ぶことなんて出来ないし。

 観念して木をおりはじめた。

「なっ、なんだ、女?」
「わーっ!女の子だ」

 ええ。一目でそうってわかるわよね。