さて、わたしも帰ろう。
今日はまりやちゃんは佐々木くんとデートだから、わたしはひとりで帰るしかない。
あした告白するんだ……と思うと、どきどき……。
昇降口を出て、なんとなく落ち着かなくて、いつもはあんまり通らない繁華街のほうに足を運んだ。
特になにか買いたいものがあるわけじゃなかったけど、歩きながら頭の中でいろいろシュミレーションしたりして気を紛らわせた。
あした、どこから話せばいいんだろう。
雪くんとは本当の恋人じゃなかったって言っても大丈夫かな……?
じゃないと、雪くんからすぐ乗り換えたって思われそう。
思われてもいいけど、本当に好きだってことがちゃんと伝わるか不安だし……。
自分でもいつから好きだったかなんて、明確にはわからない。