「あの、ありがとう……っ」 去っていく背中にお礼を言う。 敷島くんはひらりと手を振って応えてくれた。 あれだけめんどくさいこと言ったのに、本領くん、まだちゃんと話を聞いてくれようとするんだ……。 怖いけど、せっかくまた話せる場を作ってくれたんだから、逃げちゃだめだと思う。 ちゃんと告白したい……。 振られてもいいから、本領くんにちゃんと気持ちが伝わったらいいな……。