てるは、年上からは可愛がられ年下からは
人気があった。
いつも、てるのまわりにはツレがたくさんいた。

暴走族のてるは、土曜日は特効服を着て
走ってた。
私にはいつも

『絶対に見にくるな❗危ないから』

と許してはくれなかった。

そんな感じで、すぐに別れるだろうと
付き合いはじめたのに
1年が過ぎた。

相変わらず、てるはシンナーを吸い
仕事もしなかった。


それでも私は、てるの事が好きで
たまらなかった。
初めて、自分より大事だと思えた。