とにかく、すずは風香ちゃんの役に立つ“何か”になりたい。
もしかしたら、風香ちゃんは「大丈夫」って言ってるけど、本当は心の奥底で全然大丈夫じゃなくて助けを待っているのかもしれない。
すずは風香ちゃんの奥にあるその“大丈夫じゃない”を見つけ出して、どうにかしてあげたかった。
もちろん、迷惑だと思われていたらすぐにやめるけど。
ぼーっと大きな音を鳴らして強く大きな風が吹く。
後ろを振り向いて見ると、オレンジの風船が空を舞っている。
「ママ、あれ……」
すずは風船を指差した。
ぐっと目を凝らして、風船の持ち主らしき人を探していると、すずと同じくらいの女の子が儚げに風船がいく空を見上げていた。
見覚えがあった。
まだ確信は持てないけれど、あれはきっと……。
「ママっ、ちょっと、行ってくるっ」
もしかしたら、風香ちゃんは「大丈夫」って言ってるけど、本当は心の奥底で全然大丈夫じゃなくて助けを待っているのかもしれない。
すずは風香ちゃんの奥にあるその“大丈夫じゃない”を見つけ出して、どうにかしてあげたかった。
もちろん、迷惑だと思われていたらすぐにやめるけど。
ぼーっと大きな音を鳴らして強く大きな風が吹く。
後ろを振り向いて見ると、オレンジの風船が空を舞っている。
「ママ、あれ……」
すずは風船を指差した。
ぐっと目を凝らして、風船の持ち主らしき人を探していると、すずと同じくらいの女の子が儚げに風船がいく空を見上げていた。
見覚えがあった。
まだ確信は持てないけれど、あれはきっと……。
「ママっ、ちょっと、行ってくるっ」