「すずちゃん……っ。修斗くんも……」

「わんっ」

 風香がすずに抱きつくのが分かる。でも、会えてよかったなぁ、風香。

「すずちゃんお姉ちゃんいるって言ってたけど……、それってアヤセちゃんのことだったの?」

「アヤセちゃんって……だっさ。まさかお姉ちゃんがそう呼べって?」

「あ、うん……」

「わん、わんっ」

 風香が犬の頭を撫でながら皆を見つめる。

「なるほどね、ふーかちゃんが最初に言ってた“そういえば……ちゃん……お姉ちゃん……たっけ”っていうのはあたしとすずのことだったんやねー」

「なんか、全部繋がってくる……」