―そして図書館…




「夕衣、ここどうすんの?」



大翔が小さい声でそう言った。



「え…どこ?」


「ここ」



あたしは、大翔のノートを覗き込む。




「えーっと…ここは…」



ていうか!!!!



近いッ!近すぎる!!!




ドキドキが止まんないよ…




「夕衣?どうした?」



「えっ!?なんでもない!!
 ここは、これを代入して―…」



…何考えてんだろ、あたし。



大翔は勉強に集中しようと思ってるのに…


変なこと考えて…。





こんなに近くにいても




大翔はあたしなんかにドキドキしたいのに―…